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ライカ II型

ライカ II型
販売期間 1932-1948
マウント形式 スクリューマウント(Lマウント)
シャッタースピード Z(B)、1/20、1/30、1/40、1/60、1/100、1/200、1/500
シャッター形式 布幕横走りフォーカルプレンシャッター
シンクロ接点 なし
フィルム巻戻し ノブ式
バルナック型ライカの方向性を決定づけたライカ「Ⅱ型」。シリーズ初となる、連動距離計の内蔵を実現したモデルである。A型・B型・C型のⅠ型では、単独の距離計か目測により距離を決定し、その値をボディに設定した。しかし、Ⅱ型では基線長38.5mmの距離計を上カバーに組込み、レンズ後部のカムからピントの動きをボディに伝達する方式となった。

A型ライカがこの世に誕生したのは1925年、春ライプチッヒ見本市でのことだった。そして、それから7年後の1932年、同じ会場にて世界をアッと言わせるライカが発表された。連動距離計を内蔵した、Ⅰ型(A型、B型、C型)の後継機種「Ⅱ型」である。このⅡ型は、従来のC型に単独距離計と同じ機構を合体させたカメラで、35mm(後に28mm)から135mmの焦点距離を持ったレンズと組み合わせている。そして、この構成により非常に高い精度を獲得。Ⅱ型は後世までシステムカメラのスタンダードとして、全世界の小型カメラに多大な影響を与えることとなった。

このⅡ型の発表に、ライカの生みの親で開発者責任者のオスカー・バルナックは8つの開発条件を設定したと言われている。

①連動距離計を内蔵しても、カメラの大きさの増大は認めない。
②Ⅰ型ライカのごとく、見た目の美しさを損なうことは認めない。
③「Ⅰ型ライカ」と「単独距離計」の合算金額より、大幅な増額は認めない。
④ライカの各種焦点距離レンズが、一つでも高度に精密性を保って連動しないことは認めない。
⑤最高の速写性を欠かすことは認めない。
⑥この新型は、特許による保護を必須とする。
⑦連動機構は永久的な耐久力を保持し、使用によって摩耗することは認めない。
⑧旧型に新機構を組み込むことができ、容易に改装できる設計以外は認めない。

これら全てをクリアして、晴れてⅡ型は誕生した訳だが、ここでは⑥と⑧について若干の補足をしたい。

⑥については、距離計内の光軸を横切り、撮影レンズ光軸近くのパララックスが最も少ない位置にファインダーを設置することで実現している。この、距離計光学系の間にファインダー光学系のあるスタイルが、実際に特許により保護されたのだ。そして、これが文字通り、コンタックスを筆頭に他の連動距離計内蔵カメラの設計者を苦しめた。

⑧については、日本では外貨の問題もあって、当時のライカ輸入代理店シュミットでは受けなかった。しかし、本国では実際に実施されたそうである。

さて、バルナック型ライカの方向性を決定づけたこの「Ⅱ型」は、連動距離計を内蔵したことがその最大の功績であるが、他にも様々な改革が見受けられる。

その中でも、外観n変革は大きい。1933年、No.99132からクロームメッキ仕上げが登場したのだが、これは当時の常識から考えれば革命的な出来事だった。というのも、それまでのカメラの表面仕上げと言ったら、黒塗りと金属部にニッケルメッキが当たり前だった。ゆえに、この燦然と輝くクロームライカは大好評を博し、その後はその生産数も次第に増加。1935年には黒塗り仕上げ機を上回るに至った。

そして、そんなⅡ型はNo.71200に始まり、1932年から第二次世界大戦後の1948年まで、合計52,509台が製造された。製造期間が15年にも及んでいることから、その製造時期により4つのバリエーションが見られるのもⅡ型の特徴である。

初期型では、シャッターダイヤルはA型以来の直径15.5mm。底蓋取り付け用突起も、A型以来の3mm径。背面ピンと調整穴蓋があり、ファインダー外枠は流れ窓タイプ。

中期型は、シャッターダイヤルが13.5mmと小さくなり、底蓋取り付け用は5mm径と拡大。背面ピンと調整穴蓋はなくなり、ファインダー外枠は流れ窓タイプ。

後期型はファインダー外枠が角窓タイプに変更されただけで、それ以外は中期型と同じ。

戦後型については、第二次世界大戦後の1948年にⅡc型が登場するまで、Ⅱ型はおよそ350台生産された。が、その中にはⅢ型のボディシェルが流用されたものもあり、ストラップ用アイレットが付いていたり、距離計接眼窓に可変倍率機構が付属していたりするものもある。

なお、Ⅱ型と同時にエルマー105mmF6.3が発表されている。これは軽量化を重視して設計されたレンズであり、このエルマー105mmF6.3により、ライカは7種類の交換レンズ群(エルマー50mmF3.5、エルマー35mmF3.5、エルマー135mmF4.5、ヘクトール50mmF2.5、ヘクトール73mmF1.9、エルマー90mmF4、そしてこのエルマー105mmF6.3)を揃えた。

ちなみに、アメリカではD型、日本ではDⅡと呼ばれていたのだが、日本でDⅡ型と独特の呼び方に至ったのは、Ⅱ型が発売されて間もない頃、とある記者がライカの代理店であるシュミット商会の後の社長・井上鍾に「今回のライカはD型と呼ぶのか」と訊ねたところ、井上は「ライカではⅡ型と呼んでいるようだ」と回答。しかし、これがなぜか記者は雑誌に執筆する際にDⅡと表記し、それが由来となって日本ではDⅡと呼ばれることとなった。

そして、この流れでⅢ型をライカDⅢ、Ⅲa型をライカDⅢa、Ⅲb型をライカDⅢbと表記するようになるのだが、最近はドイツ本国の正式な表記に倣う傾向にある。

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