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ライカ I型 (C型)

ライカ I型 (C型)
販売期間 1930-1933
マウント形式 スクリューマウント(Lマウント)
シャッタースピード Z(B)、1/20、1/30、1/40、1/60、1/100、1/200、1/500
シャッター形式 布幕横走りフォーカルプレンシャッター
シンクロ接点 なし
フィルム巻戻し ノブ式
ライツ社初のレンズ交換が可能となったモデル「C型」。ただ、前期モデルはどのボディにも交換レンズが装着できる仕様ではなく、特定のボディに適合するようレンズを調整する必要があった。しかし、後期にはボディ側レンンズマウントからフィルム面までの距離を28.8mmに統一し、さらにマウント口径を39mm、スクリューマウントのピッチを1/26インチと規格化。これにより、多くのレンズが調整不要で適合するようになった。
尚、この「前期」「後期」の区別は、マウント上部の0マークの刻印の有無で判別できる。

ライツ社はA型発売の1925年以来、システムカメラ完成に向け、接写装置や顕微鏡撮影装置、ステレオ撮影装置など、あらゆる撮影対象に対処できる周辺機器などを充実させてきた。そして、1930年のことである。ライツ社はとうとうレンズ交換の可能なライカを登場させる。いわゆる「C型」である。生産数は、前期型が1930年から1931年にかけてNo.37280~55401の間で2,990台、続いて後期型の0マーク付が1931年から1933年にかけてNo.55404~99755の間で7,231台、総計10,221台が製造された。

呼称については、ライツ社における正式名称は「Ⅰ型」である。A型と比較してレンズが交換できるという画期的な進歩が加えられても、区別されることはなかった(しかし、ライツ社はB型に限り、Ⅰ型の末尾に”Compur”との注釈を添えて区別している)。一方、アメリカではこのレンズ交換が可能なⅠ型を「C型」と呼んでおり、日本もアメリカに倣って「C型」と呼び区別している。

C型が誕生した背景には、A型に搭載されていたレンズが標準レンズだったことが大きい。A型はレンズの種類こそ6つあったが、それらはすべて焦点距離が50mmだった。そのため、それ以外のレンズを使用したいとの要望は早くからあり、A型のレンズマウント部を改造し、例えばメイヤー社の大口径レンズや超焦点レンズとを組み合わせたライカが存在したりと、当時からレンズ交換が可能なライカへの需要は相当数あった。

C型はその要望に応える形で誕生し、当時で正式に交換が可能になったのは、標準レンズエルマー50mmF3.5、広角用としてエルマー35mmF3.5、望遠用としてエルマー135mmF4.5の3つのレンズであり、それらはC型が発売された年に発表された。これらのレンズには従来のカメラにはなかった焦点深度輪が考案され、鏡胴に刻み込まれ利便性がさらに高まった。

そして、それから少し遅れて、高速用標準鏡玉としてヘクトール50mmF2.5が、超高速望遠鏡玉としてヘクトール73mmF1.9が発売された。特にヘクトール73mmF1.9は名機として名高く、1932年にコンタックスが発表されるまでの間、高速レンズとして他の追従すら許さないほどの高い評価を維持し続けた。ブラックとセミクローム仕上げ、それに直進及び回転ヘリコイドの三種類がある。(なお、その年にはエルマー90mmF4も発売された。ただ、当時のエルマー90mmF4は今日のものと外観が大きく異なり、ヘリコイド鏡胴部が太く、レンズ部が細いことから俗に「ダルマ」と呼ばれていた)

さて、このC型の登場により、ライカは新しい進化を遂げたわけだが、C型はA型とまったく別物のライカ、という訳ではない。むしろ、基本的にはまったく同じライカであり、従来の固定式鏡胴レンズが口径39mm、ピッチ1mmのレンズマウントに変更されただけである。

そして、C型の初期型は驚くほど原始的なシステムだった。というのも、A型ではボディのフランジバック長やレンズの焦点距離などが厳密に規格化されておらず、ボディとレンズとの適合は、ボディ背面のピント調整穴に測定器を装着し、レンズ鏡胴のフランジとボディの間に薄いシム(紙製と金属製を組み合わせたもの)を挿入してピントを出していた。そのため、単にレンズマウント部が変更されただけのC型初期は、レンズ交換は可能でも互換性がなかった。つまり、レンズ交換の際には、そのボディのフランジバックにマッチングするようレンズを調整する必要があったのだ。したがって、調整済みレンズの鏡胴には、合致するボディのシリアルナンバーの下3桁が明記されている。

この課題は1931年に改善された。
No.55404以降は、ボディ側フランジバックの寸法を28.8mmに規格化し、交換レンズもそれに合致するように統一したシステムに改良。初期のC型と区別するため、レンズ取り付けフランジバックの12時の位置に0マークを銘記し、同様にこの規格に適合するレンズ側にもピントレバーの付近に0マークを刻字した。

しかし、この28.8mmのフランジバックはA型時代と同様、ボディとフランジリングの間に薄いシムを挿入していた。そのため、本当の意味でボディの規格化を標準化したのはNo.60501からである。そして、ここで規格化された口径39mm、ピッチ1/2inch、フランジバック28.8mmのレンズマウントは「ライカマウント」「Lマウント」「39マウント」などとして、つい最近まで全世界で愛用された。

なお、C型に適合する視野ファインダーは、前期モデルは50mmファインダーにかぶせるスナップオン型のファインダーマスクが供給され、中期モデルでは50mmのファインダー対物窓の前にスイングアウトするフレームマスクが追加され、そして後期には通称「ビドム」と呼ばれる専用ファインダーが供給された。

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