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ライカ I型 (B型)

ライカ I型 (B型)
販売期間 1926-1941
マウント形式 レンズ固定式
シャッタースピード B、1、1/2、1/5、1/10、1/25、1/50、1/100、1/300
シャッター形式 レンズシャッター
シンクロ接点 なし
フィルム巻戻し ノブ式
A型のフォーカルプレンシャッター機構を取り外し、レンズシャッター形式を採用したのが「B型」だ。搭載されたのはコンパーレンズシャッター。A型およびC型は、ライツ社のシリアルナンバー表では区別されていないが、このB型にかぎり末尾に”Compur”と注釈が添えられている。生産数が少なく、レア品。

1925年に誕生したA型ライカは、優れた設計思想に基づいたカメラとして大きな評価を獲得。順調にその生産は続けられた。しかし、翌1926年だった。ライツ社は突然、A型とはまったく異なるタイプのカメラ「B型」を発表する。ライツ社の分類ではA型同様「Ⅰ型」ライカだが、ライツ社のシリアルナンバー表ではⅠ型という表示の末尾に”Compur”と表記されている。

このB型が開発された理由として最も有名な説は「A型のもつ最低速シャッター1/25秒では、当時のIOS6~12程度の感光度をもったフィルムに対処できないため、スローシャッター機能が搭載できなかった」というものだ。そこで、ライツ社はA型最大の特徴であるシャッターセットとフィルム巻き上げとの連動機構を犠牲にして、コンパーシャッター搭載という決断を下す。

それ以外の説もある。たとえば、「イギリスでの販売価格がA型のおよそ2/3だったことから、普及型として販売されたのではないか」という説(ライカ研究者Hasbroeckの説)。

あるいは、ライツ社で長年働き、その人生の大半をライツ社に捧げたエミール・G・ケラー(Emil G. Keller )は次のように述べている。
「A型のシャッターには根本的欠陥があって、寒冷地で動作しなくなった上、幕がべたついて交換が必要となった。当然その間、ユーザーに渡す代替機が不可欠となったのだが、そこで用意されたのがB型だった。ちなみに、このトラブルはラーン川から氷を採取して寒冷テストを実施し、シャッターベアリング径を拡大するとともにアメリカのグラフレックスから幕を輸入。こうしてトラブルを解消したのだが、同時にこのカメラも製造中止となった」

いずれにせよ、B型はフォーカルプレンシャッター機構を取り除いたA型のボディシェルをそのまま採用しており、沈胴式回転ヘリコイド先端にコンパーシャッターユニットが取り付けられたモデルである。なお、それ以外のA型との大きな相違点は以下の四つがある。

1)A型では巻き上げノブ基部にあったフィルムカウンターが、B型ではシャッターダイヤルのある円台に移動。このフィルムカウンターは円型目盛り板(0-40)が固定され、時計の指針状のポインターがフィルム巻き上げごとに1目盛り進む。

2)シャッターレリーズボタンは、初期型はマッシュルーム型、後期型はエクボ付マッシュルーム型。

3)巻戻し切り替えレバーの回転支点が移動した。B型では、A型の切り替えレバーのA表示位置に移り、元の支点の穴はネジで埋められた。

4)A型ではシャッターダイヤルの台座にライツ社の社名を銘記していたが、その台座が撤去されたため、6角形のロゴマークは巻戻しノブとファインダーの中間に刻印されている。

こうした変更を経たB型ライカは、A型と比べると評判は芳しくなかった。その最大の原因は、やはりシャッターセットとフィルム巻き上げとの連動機構が犠牲になった点だが、それ以外にも、回転式ヘリコイドにコンパーシャッターを装着したため、撮影距離によって最大約90度もシャッターレリーズレバーの位置が変わる操作性の悪さ、さらに、それがシャッターブレの要因となったこと、及び、二重露出防止機構がないことが挙げられる。そして、こうしたカメラとして未完成だった点が目立ったため需要は低く、発売期間は15年を数えるが、生産台数はわずか1,600台強にとどまった。

このB型も、大別すると3種類に分類できる。旧コンパー付と新コンパー付、そして近接エルマー付である。

①旧コンパー付
旧コンパー付は、ダイヤルセット式コンパーが装着されているモデルである。公式生産台数は638台。シリアルナンバーはNo.5701~6280、No.13100~13163。製造期間は1926年から1928年。
初期の初期約300台は巻き止め解除ボタンがマッシュルーム型で、ファインダーアイピース枠はフラット。後期はマッシュルームのトップにエクボが付き、ファインダーアイピース枠に同心円の溝が刻まれ、レンズ枠に0.3mmピッチのフィルターねじ込み用のネジが切られている。
シャッター設定がダイヤル式だったため、故障が頻発。そのため、リムセット式の新コンパーが誕生する。
②新コンパー付
旧コンパーの「壊れやすい」という弱点を改良したのが新コンパーである。シャッター設定がダイヤル式からリムセット式に変更された。公式生産台数は969台。製造期間は1928~1941年だが、1933年までにほとんどの生産を終えている。1934年以降は、1934年が2台、1938年と1939年に各1台、1941年に16台生産されたに過ぎない。シリアルナンバーは、No.13154~13374、No.21479~21810、No.32701~32800、No.34551~34802、No.50541~50711。

③近接エルマー付
A型と同じく、イギリスのライカ代理店だったOgilvy &Co.の注文により、最短撮影距離が0.5mまで接写できるタイプもわずかだが生産された。

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